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高齢になるとなぜ耳の聞こえが悪くなるのでしょうか

TVの音声が聞き取りにくい高齢者 音響機器

歳をとると耳の聞こえが悪くなって、テレビの音が大きいなんて若い人からよくいわれたりしますが、なんで高齢になると耳の聞こえが悪くなるのでしょう。

何が悪くなって、どうして聞こえが悪くなるのか、そして高齢者の音の聞こえ方の特徴はどうあんるのでしょう。

 

歳をとって音が聞こえづらくなるのは、「音を感知する細胞」の数が減るため

歳をとって耳が聞こえにくくなる現象は、加齢以外に特別な原因がないものを「加齢性難聴」と呼びます。

加齢性難聴は音を感じる耳のある部分が障害され、とが聞こえづらくなる感音難聴といわれます。

 

主な原因は、加齢によって、耳の蝸牛の中にある有毛細胞がダメージを受け、その数が減少したり、聴毛が抜け落ちたりすることです。

有毛細胞は、音を感知したり、増幅したりする働きをしているので、障害を受けたり、数が減少すると、音をうまく感知することが出来なくなってしまいます。

また、耳以外にも、耳から脳へと音を伝える神経回路に障害が起きたり、脳自身の認知能力が低下することも影響している場合もあり、さまざまな原因が組み合わされて発生すると考えられています。

耳の構造

加齢性難聴は、高音域の音から聞こえにくくなることが特徴

加齢に伴って耳が聞こえにくくなる加齢性難聴は、高音域の音から聞こえにくくなることが特徴です。

しかも、片方の耳だけ聞こえにくくなるということはあまりなく、両方の耳が同じように聞こえづらくなってきます。

耳の中の蝸牛内の有毛細胞は、入口側が高音域の変換を、奥側が低音域の変換を行っています。

そして加齢とともに入口側(高音域に反応)から次第に有毛細胞は壊れてしまい、次第に奥側へと壊れていくので、加齢性難聴では高音域から聞こえにくくなっていきます。

人が会話するときの音声には、比較的高い周波数の音が多いために、相手の言ってることやTVで出演者が話している言葉が、聞き取りにくくなり

その結果、テレビなどのボリュームを大きく上げてしまうことにつながります。

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