ご家族を自宅で介護されている人も多いと思います。
この介護の時、特に自力歩行が困難な方の場合、1番問題になるのが排尿や排便です。
解決策としては介護パンツやおむつ、あるいはポータブルトイレを使用されている場合もあるかと思いますが、どうしても部屋の中が便臭や、尿臭で臭くなってしまいます。
家族といっても、便臭や尿臭はかなり気になります。
そういう時にどのような対策を取ればよいのでしょうか。
介護に使っている部屋の便臭や尿臭はなかなか取れない
毎日何回も窓を開けて換気したり、場合によっては換気扇を儲けている人もいるかも知れませんが、便臭や尿臭は、部屋の壁やカーテンに染み付いてしまうというか、換気や、普通の芳香剤、消臭剤などではなかなかニオイが取れないと思います。
あるいは、介護されている方の着ている物や、身の回り品、ベッド
尿や便のたまったポータブルトイレ
匂いの発生源はたくさんあって、それぞれ匂いを発しています。
そして、介護に使っている部屋が玄関などに近ければ、お客様も気軽に呼べなくなってしまいます。
また、問題なのは悪臭によるストレス、匂いがイヤで、家族が介護者の部屋にいる時間が短くなってしまう、あるいは介護される人自身が便臭や尿臭で気持ちが落ち込んでしまうというようなことから介護する側もされる側にも悪影響があります。
そこで、介護で使っている部屋や、ポータブルトイレ、介護者の便臭や尿臭を消臭する対策について、考えてみたいと思います。
介護のお部屋の便臭や尿臭を消臭するグッズ
介護されている方であれば、ご存じの製品も多いかと思いますが、便臭や尿臭に効果的な消臭グッズをご紹介してみます。
花王の消臭ストロングシリーズ
花王から出ている「消臭ストロング」シリーズは便臭や尿臭など介護場面を想定して作られています。
消臭ストロングシリーズのラインナップを簡単に紹介すると
リセッシュ除菌ＥＸ消臭ストロング
リセッシュ除菌ＥＸ消臭ストロングは特に尿臭に効果があります。
ベッド、枕、畳、カーペット、カーテンなどの消臭
汚れたおむつの一時保管場所や、洗濯前の介護者の汚れた衣類の消臭
などに消臭効果を発揮します。
1度スプレーしておけば２４時間効果が継続します。
注意するのは尿臭などの消臭には強烈に効果があるのですが、スプレーした直後は独特の強いミントの香りがしますから、普通の部屋の消臭には使わない方が良いかもしれません。
消臭ストロングアタックジェル衣料用洗剤
衣料用洗剤です。
尿臭、体臭、汗などに効果があります。
尿臭を取るだけでなく、そそうをした場合などの黄ばみやシミも良く取ってくれます。
ただし、消臭ストロングアタックジェル衣料用洗剤も介護用の便臭や、尿臭などを洗い流すのが目的の製品ですから
ミント臭がやや強く、一般的な汚れや匂い落とし用に使うと、匂いなどが気になる場合があると思います。
小林製薬の介護用消臭芳香剤
介護用の芳香消臭剤です。
体臭や排便臭に効果があります。
こういう商品特有のミント臭ではなく石鹸の香りがするのが特長です。
結構人気のある商品です。
ポータブルトイレ用消臭剤
ポータブルトイレ用液体消臭剤
ポータブルトイレ用消臭剤にもいくつか種類があります。
・液体を入れるもの
・消臭シートを入れるもの
・顆粒を入れるもの
・泡タイプのもの
などがあります。
それぞれ特徴がありますが
個人的には安寿の泡タイプがオススメ。
汚物の上を泡が覆うような形になるので匂いが出にくく、また商品自体に強い匂いがないのも嬉しいです。
私は、この泡タイプに加えて安寿の消臭シートをダブルで使っていました。
どちらか一つでも問題無いと思いますが、極力匂いを減らしたい人は、多少余分に費用がかかりますがダブルで消臭すれば安心だと思います。
既にお使いのものがあり、特に問題が無ければ継続して使っていけば良いと思いますが、イマイチ消臭効果に不満がある場合はAmazonなどで、商品をチェックしてみると良いと思います。
空気清浄機ではなく脱臭機を設置しましょう
時々、介護する人のいる部屋の匂い消しとして、空気清浄機を設置している人がいますが、空気清浄機では、便臭や尿臭はほとんど消えません。
設置するのであれば
「脱臭機」を設置しましょう。
脱臭機は、触媒付きのフィルターとオゾンを発生させることで匂い成分を無臭化させます。
根本的に匂い成分（特にアンモニア臭）を除去してくれるので高い消臭効果が期待できます。
注：脱臭機はフィルターの他にオゾンを発生させることで匂いを除去してますから、若干のオゾン臭が発生します。
私の場合はほとんど気がつかないレベルでしたが、匂いに敏感な人だと多少、気になる場合があるかもしれません。もっとも、便臭や、尿臭に比べれば全然問題無いレベルだと思います。
脱臭機についてはいくつかのメーカーから出ていますが、本格的脱臭機を以前から出していて、定番になっているのは富士通ゼネラルの脱臭機です。
現在生産中のものは（２０１７．１１現在）４機種（生産終了になっているものを除く）
ＤＡＳシリーズ２機種
ＨＤＳシリーズ２機種
となっています。
富士通ゼネラル脱臭機ＤＡＳシリーズ
現在発売中のものは２機種です。
ＤＡＳ－１５
部屋の広さ１０畳までの製品です。
非常にコンパクトにまとまっていて、部屋の中に置いておいても邪魔になりません
（１７４ｍｍ×１７８ｍｍ×Ｈ２８２ｍｍ、２．２ｋｇ）
集じん機能あり
フィルターは交換不要（１０年使用しても脱臭性能９０％以上維持）
電力も通常状態であれば数ワット程度しか使いません
カラーは白と黒
ＤＡＳ－３０３
部屋の広さ２０畳までの製品です。
コンパクトな製品ですがＤＡＳ－１５よりは一回り大きくなっています。
（３００ｍｍ×２７６ｍｍ×Ｈ４４６ｍｍ、６．２ｋｇ）
集じん機能あり
この機種には加湿機能がついています。
フィルターは交換不要（１０年使用しても脱臭性能９０％以上維持）
電力も加湿機能を使っても通常時１０～１５ワット程度しか使いません
カラーは白とブラウン
富士通ゼネラル脱臭機ＨＤＳシリーズ
ＨＤＳシリーズも現在生産中のものは２機種です。
ＨＤＳ－３０００Ｇ
部屋の広さ２０畳までの製品です。
この機種が他の機種と違うところはプラズマイオンを発生させる機能がついていて、より快適な空間を作り出してくれます。
サイズ：２７４ｍｍ×２６２ｍｍ×Ｈ６４３ｍｍ、７ｋｇ
集じん機能あり
フィルターは交換不要（１０年使用しても脱臭性能９０％以上維持）
使用電力も通常状態であれば１０ワット以下です。
カラーは白のみ
ＨＤＳ－３０２Ｇ
部屋の広さ２０畳までの製品です。
プラズマイオン発生機能はついていません。
サイズ：２７４ｍｍ×２６２ｍｍ×Ｈ６４３ｍｍ、６ｋｇ
集じん機能あり
サイズ的にはＨＤＳ－３０００Ｇと同じです。
フィルターは交換不要（１０年使用しても脱臭性能９０％以上維持）
消費電力も通常使用時１０ワット以下です。
脱臭機の選び方
ＤＡＳ－１５Ｅは１０畳以下といいながら、トイレや玄関辺りの使用を想定しているようです。
そうはいっても、通常の使用に支障はありませんし、充分な脱臭機能がついています。
コンパクトなタイプが良い場合はＤＡＳ－１５Ｅを選ぶと良いでしょう。
富士通ゼネラル脱臭機ＤＡＳ－１５（黒）
ＤＡＳ－３０３は加湿機能がついているので冬場のインフルエンザなどが気になる方は選択肢に入ります。
ただし、介護されている人はおそらく脱臭機の操作はできないと思いますので、時々、湿度の状態などをチェックしてあげないと、
気が付いたら結構、窓などに水滴がべったりついていて、室内は湿度が上がってジトジトしていたなどということがありますから気を付けましょう。
ＨＤＳ－３０００Ｇは２０畳までとなっていますが、便臭や尿臭が気になる場合は、強力な脱臭機能でより強力に匂いを取り去ってくれます。
プラズマイオンで、環境も快適になりますから、金はかかっても良いから婆さまにすこしでも快適に過ごしてもらいたいというような場合に選んで下さい(^_^)v
ＨＤＳ－３０２Ｇはプラズマイオン発生機能こそついていませんが、同じように強力に便臭や尿臭を脱臭してくれますから、良い選択肢になると思います。
まとめ
夜中に起きて排泄の手伝いをしたり、動けない人を介護するのはそれだけでも大変ですが
その中でも便臭、尿臭は気持ちを萎えさせてしまいます。
介護されているご家族のいる部屋が、何か近づきがたい雰囲気まで持ってしまう部屋の匂い
消臭グッズや、脱臭機などで相当改善することが出来ます。
部屋の匂いは何より、介護されている本人が１番気になっていることもあります。
少しでも快適な環境で、過ごせるようにすることで、ご本人の気持ちもずいぶんと明るくなるのではないでしょうか。
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