最近は匂いに対して敏感な人が増えたせいか、体臭によるスメハラが結構問題になっています。
そして体臭によるスメハラと言えば1番に出てくるのが加齢臭
普段から威張っているオヤジに対する、有効な反撃手段ともなっていて
加齢臭、臭い、スメハラだ
という言葉が、こっそりと、本人の影で(なかなか面と向かって言えないので)
飛び交っているのが現実です。
加齢臭とは何、その原因や対策は?
オヤジ臭いとか、加齢臭だとか、スメハラだとかもう言わせないように
加齢臭について正しい知識と、対策について少しばかり知識を仕込んでみましょう。
加齢臭とは
カレー臭?華麗臭?なんて人は今時いないと思いますが、
まずは加齢臭の原因物質は
「ノネナール」
知ってる人は知ってる、知らない人は知らない(^_^;)
なぜノネナールなる悪臭の元がおじさんの身体から出てくるのか
女子は何でノネナールが出てこないのか
って、実は女子も加齢によってノネナールは出てきます。
ただし、女子は
・汗や皮脂の量が男性より少ない
・女子は匂いに敏感なんで、匂い対策が万全
・女性ホルモンの影響によってノネナールが作られにくい
などという、ズルイ理由から、女子の加齢臭はあまり目立たないだけです。
などという話はどうでも良いのですが、なぜノネナールなどという面倒くさい物質がおじさんになると大量に出てくるのかというと
「中高年」の皮脂には、若い人たちにはほとんど存在しない脂肪酸である9―ヘキサデセン酸が増加します。
そしてさらに「中高年」になると皮脂中に過酸化脂質の量が多くなり、酸化分解反応が進みやすい状態になってきます。
そして9―ヘキサデセン酸と酸化分解した過酸化脂質がブレンドされて、加えて皮脂の常在菌がカクテルされると、一気にノネナールの生産が爆発的に行われることになります。
しかも往々にして男性はノネナール以外にも
アポクリン腺、エクリン腺からの匂い成分やばっちい汚れなどの成分によってマンダムな男臭さが加わり、女子からするとえも言われぬ、悪臭となって放出されることになります。
加齢臭はいつ(何歳)から出てくるのでしょう
加齢臭は加齢と言うぐらいですから、それなりの年齢になると出て来るのでしょうがいつ(何歳)ぐらいから出てくるのでしょう
加齢臭、男の匂いの曲がり角はズバリ40歳
40歳を過ぎる頃から加齢臭が加速度的に増えてきます。
20代の頃に比べると、40代は臭さが2倍
さらに60代を超える頃には20代の5倍以上の臭さに達します。
加齢臭はどんな匂いなの
加齢臭の感じ方は人によって異なります。
よく言われるのは
・古い油やろうそくのような青臭い匂い
・古いポマード
・古本のような匂い
・腐った油や魚のような匂い
さらには
カメムシの匂い
スイカの皮みたい
などなど言いたい放題です。
人によっては独特の体臭が加味されてブレンドされますから、様々な匂いが出てくるのもやむを得ません。
ただし、加齢臭はワキガやミドル脂臭、汗臭、口臭などとは明らかに異なる独特な匂いです。
加齢臭はスメハラなのか?
いくら、俺の匂いは男臭さの良い匂いと言い張ってみても、セクハラと同じで「被害者」が「臭っ」と思えばスメハラになります。
自分が臭いと自覚していればまだしも、通常はなかなか自分では気が付きにくいものですし
周りの人も
「あんたはくさいっ」
て、ハッキリとは言いにくいものです。
内心、くっさーとか思いながらも、なかなかそのことは言い出せずに
「○○さんの近くには寄らんようにしとこ」
とか思っているはずです。
加齢臭をチェックする方法は
加齢臭が出る場所
加齢臭をチェックする前に、そもそも加齢臭はどっから出てくるでしょう?
加齢臭が出やすい身体の部位は、主に背中などの身体の中心部から出ています。
頭や耳の後ろとか言うのは俗説で間違いだそうです。
耳の後ろは手が回りにくくて、耳にお湯が入るのを嫌がったりで洗い残しが出やすい部位ですから、勘違いしたんでしょうね。
耳の後ろも皮脂が多く出ますし、洗い残しなどで臭くなりがちな部分ですから加齢臭ではなくても注意は必要だと思います。
加齢臭を自分でチェックしてみる
加齢臭が主に出る場所は背中なのですが、なかなか背中までは手が届かないと思いますから、お風呂に入るときにシャツを脱いで、背中の部分をクンクンしてみます。
そして、例の、油の腐ったローソクのようなカメムシみたいな匂いがしたら
それが加齢臭ということになります(>_<)
とはいうものの、自分の体臭ってなかなか分かりづらいものですよね
「何か臭いけど、ただの汗臭さのような気もするし・・」
中には、
「うーん、なかなか香ばしい良い匂いしかせんけど・・」
とかいう人もいるかも知れません(^_^)v
家族に匂いを嗅いでもらう
家族に匂いを嗅いでもらうのが1番確実かもしれません。
家族ですから、あなたの匂いに慣れていて分かりにくい場合があるかもしれませんが
加齢臭がすれば、遠慮無く、無慈悲に
「臭いっ」て言ってくれると思います。
できれば奥さんや娘さんなど女の人が宜しいかと思います。
何と言っても女性は匂いに敏感です。
注意するのは歳のいったお母さんやお婆さんの場合、高齢者は鼻の機能が低下している場合がありますから気を付けましょう。
そして出来れば、1日着ていたシャツを脱いで、シャツの匂いを直接嗅いでもらう・・
断固拒否されなければですが・・
客観的に確認したければ加齢臭のチェッカーもあります
客観的に確認したければ、加齢臭のチェッカーを使うという方法もあります。
奥さんや娘さんの場合
加齢臭というよりは
単に、
「お父さんくさ~い」となる場合も無きにしも非ずです。
加齢臭ではなく、単にオヤジ臭いだけかもしれません
もっと客観的に加齢臭を測定したいという場合は
今年(2018.1)に世界で初めて体臭を測定するチェッカーが発売されています。
加齢臭だけでなく、ミドル脂臭、汗臭も測定して数値で示してくれる便利グッズです。
家族が臭いといってるだけなら
「それが何か、オレは一生懸命おまえ達のために働いて稼いでいるんだ(`ε´)」
で終了かもしれませんが
もしかしたら職場で、スメハラ常習者として問題になっていたり、あるいは、あなたが接客業や、営業などで顧客と接触する機会の多い人であれば、単に臭いというだけでは済まないかもしれません
「あそこの○○さん、臭いから、あんまり会いたくないんだ」
などとなれば死活問題に発展しかねません(T_T)
加齢臭の消し方、対策
加齢臭対策グッズとして、紹介されている商品の中には、ちょっと勘違いな商品も多いようです。
加齢臭が出るのは主に「背中」からです。
シャンプーとか洗顔石鹸とか、それはそれでオヤジ臭さには効果が有るかもしれませんが、加齢臭対策としては不十分です。
お風呂で湯船にゆっくりつかる
石鹸でゴシゴシ背中をこするのも良いんですが、人間の身体のメカニズムとして、皮脂をしっかり洗い流してしまうと、そもそも皮脂は身体の表面を保護するために出ている物質ですから、
背中から皮脂が全く無くなってしまうと、こりゃいかん、もっと背中から皮脂を分泌して背中を保護せんとと、身体防衛隊から指令が出て
ということでせっせと皮脂を分泌して、加齢臭の原因物質の原料を大量に供給するという笑えない結果になってしまいます。
因みに、石鹸やシャンプーをなるべく使わないようにしていると身体から出てくる皮脂はかなり少なくなります。
ですから石鹸を付けたタオルなんかで背中をコシコシするのはそこそこにして
それよりもゆっくり湯船につかるようにします
ゆっくり湯船につかることで新陳代謝が活発になり、毛細血管も広がって、汗が出たり、新しい皮脂が出て、毛穴に詰まっている古くなった腐りかけの皮脂も外に押し出すことが出来ます。
食生活を見直す
脂分、特に動物性の脂肪などを摂りすぎると、余分な皮脂が分泌されやすくなります。
しかも匂いもきつい
やはり、野菜や魚類を中心にした食生活にする様に見直しを行いましょう。
シャツやワイシャツは毎日新しい物にかえる
そんなの当たり前だよという人なら良いのですが、特にワイシャツなど冬場なら2、3日同じ物を着るという人がいます。
汚れや匂いは残りますからノネナールの温床にならないように毎日交換する様にしましょう。
また、ファッション性の関係から素肌に直接ワイシャツを着る人もいますがこれもNG
皮脂が直接ワイシャツに染み込んで、加齢臭を発することになります。
下着のシャツが間に入れば、皮脂をシャツの内部にとどめることで加齢臭が広がるのをそれなりに押さえてくれることになります。
上着などは毎日洗うという訳にはいかないですが、定期的にクリーニングに出したり、毎日消臭スプレーを掛ける程度のことは行いましょう。
あるいはこういう消臭グッズもあります。
適度な運動
加齢に伴い運動量が減少、汗をかくことも少なくなること加齢臭の原因にもなります。
新陳代謝が活発でないので、いつまでも背中にある毛穴に古くなった皮脂がたまりっぱなしになり、「発酵が進む」みたいな感じです。
運動によって、入浴したときのように新陳代謝が活発になり、毛細血管も広がることで、毛穴から汗が出て、同時に皮脂も流し出してくれます。
毛穴に皮脂がたまっていると、皮脂が酸化し、常在菌などにより分解されることでノネナールなどの悪臭成分が発生する原因になります。
私の知人で40代のマラソンおたくの人間がいますが、2、3日走らないでいてから駆け足をすると、ものすごい臭い汗が出るといいます。
毛穴に詰まっている皮脂が1、2日で発酵して、臭くなるという事なのでしょう。
オヤジ体臭を減らす
直接加齢臭に関係なくてもタバコやアルコール、匂いの強い食べ物など、オヤジ臭い体臭の元になるものが多いと、結局、加齢臭とブレンドされて、さらに加齢臭が強調されてしまいます。
時にはそういったオヤジ臭を加齢臭として扱われることもままあります。
現代人は体臭に敏感になっていますから、ブレンド臭や、加齢臭と疑われやすい体臭にも気を付けるようにしましょう(^_-)
まとめ
結局加齢臭についてよく調べてみると、加齢臭の主な原因は背中あたりに皮脂がたまったままになることで
皮脂がほどよく発酵して、ノネナールに変換され悪臭になるようです。
加齢臭を改善するためには新陳代謝を活発化することで、毛穴に詰まった皮脂を、たまりっぱなしにしないことが肝心です。
ネットを見ると、やれ石鹸が、シャンプーがなどと書いてあるところもありますが
もちろん清潔にすることは1番なのですが、特効薬とはならない感じがします。
まずは、自分の加齢臭が、本当に深刻なのかどうかをチェックして
ちょっとヤバそうなら、汗を出した上で、身体を清潔に保ち、毛穴に皮脂をため込まないようにすることが大切なのではないかと思います。
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