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還暦を過ぎて車の運転をするなら動体視力のトレーニングが必要

車の運転

 

最近は高齢者による車の事故が問題になっています。

高齢運転者が増えていますから、高齢者が事故を起こす割合が増えるのはやむを得ない部分もあるのですが、それ以上に、やはり統計的にも高齢者の事故率は高くなっています。

 

この原因としては、認知症などは論外として、運動神経の低下や操作ミスなどがあげられています。

それ以外にも、結構問題なのが視力の低下、特に動体視力の低下があげられます。

 

動体視力の低下は40代の頃から目立ち始め、還暦、60歳前後から急激に落ち込みが始まります。

動体視力が低下すると運転にどのような影響があるのでしょう・

そして、安全に運転するために動体視力を向上させるような方法はあるのでしょうか

 

事故が多い高齢ドライバー

 

40歳を過ぎると動体視力の低下が目立ってきます

動体視力は年齢と共に徐々に低下していきますが、特に40歳を過ぎた辺りから動体視力の低下が目立ってきます。

 

40代以上の方ならなんとなくイメージが沸くと思うのですが、20代の頃だと、車の運転をしてもさほど疲れるということはなかったと思います。

ところが40歳を超えた頃から、長時間の運転がだんだんきつくなってきたのではないでしょうか。

これは20代の頃は、余裕で充分な視覚情報が得られたのが、40歳のころには、動体視力が落ちてきて、運転するのにぎりぎりの情報しか得られない状態に近づいてきています。

 

40代になって視力の落ちてきた人

 

そして、少なくなった視覚情報を元に運転するために、ずいぶんと気を使ったり、目を酷使することになり、運転をすることで疲労がたまりやすくなります。

その後55歳~60歳になる頃には更に加速度的に動体視力が低下していきます。

 

60歳、還暦を過ぎた人は動体視力トレーニングが必要

グラフをご覧になれば分かるように60歳になる頃にはかなりの急角度で動体視力が低下していきます。

年齢による動体視力の推移

ところが、周りが全く見えないということでは無く、静止視力ではなんとなく今までと同じように見えていることは見えています。

しかし静止視力と動体視力のギャップがかなり大きくなっています。

ここに車の運転をする事への危険性が隠れています。

 

車の交通事故

 

本人としてはなんとなく見えづらくなっているなとは思っていても、ここまで動体視力が落ちているとは思っていません。

どうしても静止視力が、ある程度あるので、危機感は少ないと思います。

 

その辺りのギャップがあることで

同乗者や家族が、

「ちょっと、今の運転危なかったよ」などとの発言に繋がってきます。

 

本人としては納得いかないのですが、自分では従来にも増して安全運転に心掛けているつもりなのが、最近はなぜか後ろからクラクションを鳴らされたりすることがある。

ということが多くなってきています。

 

車の事故が多い交差点

 

そうは言っても、現代は車社会です。

60歳ならまだまだ現役、家族を乗せて車を運転することも多いかと思います。

 

車を運転しなくても良いというわけにはいきません。

となれば、動体視力を少しでも向上させるか、少なくとも低下を抑える必要があります。

 

では動体視力を鍛えるトレーニングにはどのような物があるのでしょうか

 

動体視力を鍛えるトレーニング方法

視点を素早く動かすトレーニング

これは速読の訓練などでよく使われるトレーニング方法ですが、視点を素早く左右、上下、対角線上、右回り、左回りなどに動かします。

視点を動かすトレーニングは窓枠などを使うとやりやすいと思います。

このトレーニングでは目の周りの筋肉や水晶体などを動かすことで、筋肉などの柔軟性や素早い反応が出来るようになる事を目的とします。

動体視力のトレーニングで目を動かす方向

 

焦点や視点を素早く動かすトレーニング

これは屋内でも良いのですが、出来れば屋外や、もっと効果的なのは乗り物に乗っているときなど(自分で車を運転しているときは危険ですのでやめましょう)

近くの物や遠くの物、色々な物に視点と焦点を合わせていきます。

順番は特にこだわる必要はありません

あちこちに視点を動かしている状況

ランダムに目に付く物に視点と焦点を合わせます。

乗り物に乗っているときなどに、このトレーニングを行えば、要は相対的に動いている物を目にとらえる訓練になりますから、特に効果的だと思います。

 

自分が乗り物に乗っていなくても、走ってくる車などを順番に見るというような事でも良いでしょう

あるいは、人混みの中を歩いている時に、周りで歩いている人や看板を目標にしてトレーニングする事も出ます。

 

コツは、漠然と見るのでは無く、見ようとする物をピンポイントでとらえることです。

車であれば全体を見るのでは無くナンバープレートとか運転者とかポイントを絞って焦点を合わせます。

この訓練は前に説明した視点を動かすトレーニングと同じように、目の動きをスムーズにして視点や焦点を素早く動かすトレーニングになります。

 

瞬間視を鍛えるトレーニング

これまで車を安全に運転するための動体視力を鍛えるトレーニングとして、主に目の物理的(肉体的)動きをスムーズにする方法を説明してきましたが

そもそも、年齢が上がって動体視力が衰えてくるというのは、加齢に伴う肉体的能力の低下ですから、どうしようもない部分があります。

 

そこで肉体的なトレーニングと合わせて、瞬間視を鍛える訓練も取り混ぜて行います。

なぜ瞬間視なのかというと、目でとらえられる「画像」のデータというのは一定です。

そこで、目から入ってきた「画像」のデータをよりスムーズに脳の中で処理することで、自分が認識する外界の状況(データ)が増えることになります。

 

注目している物以外はよく見えない状態

 

注:目に入ってくる「画像」には莫大な情報量がありますが、通常はそのほとんどは処理されず消えていき、極一部のデータだけが処理されて、脳が認識することになります。

例えばとても素敵な女性(男性)が目の前に現れたら、他の周りの人達は漫画的表現を使えばほぼ、へのへのもへじ状態になるようなものです。

 

ですから一瞬でとらえた少ないデータから、必要なデータを認識するトレーニングをすることで、衰えた目の働き(動き)をカバーすることになります。

ネットなどによくある動体視力トレーニング

瞬間視や動体視力を鍛えるトレーニングというと検索すればインターネットのサイトに出ていたりスマホのアプリとかでよくありますが

これらは

・文字や数字を認識する能力を鍛えるものが多い

・一点(パソコンの画面など)を注視するパターンが多い

などの面から、車の運転の安全を確保するための動体視力という点では必ずしも効果的とは言えない部分があります。

 

そこでオススメするのが

走ってくる車をターゲットにする、あるいは走っている車や電車の中などで

近づいてくる車や電柱、看板などを一瞬チラ見して内容を把握するトレーニングです。

 

チラ見で瞬間視を鍛える方法

 

やり方としては、目標とする物が近づいてくるまで、その物を直視しないで視界の端に置いておきます。

目の前に来た時に一瞬だけチラ見します。

 

一瞬だけ視界の中心に目的物をおいて

例えば車なら「ナンバー」「運転者の性別、服装」

看板なら看板に書いてある内容など

これらを一瞬でとらえるトレーニングをすることで、車の運転などに効果的な、瞬間視の能力を鍛えることが出来ます。

注:自分が車を運転しているときは危険ですのでやらないようにしましょう(^^;)

 

動体視力トレーニングメガネ「ビジョナップ」とは

動体視力を鍛えるということであれば、経済的に余裕がある人なら、動体視力トレーニング用のメガネを使うという選択肢もあります。

通常は野球や、ゴルフ、テニスなどのスポーツをする人がボールの動きを、より的確に把握して成績を上げるためのツールですが、動体視力を上げ、瞬間的に周りの状況を把握する能力を上げることで、車の運転の安全確保にも効果が期待できます。

 

ストロボ状に見えるボールの軌道

 

今回、紹介する動体視力トレーニングメガネのビジョナップ(Visionup)は

メガネに仕込まれた電子的シャッターで、視界を瞬間的にさえぎることで、先に説明した瞬間視の能力を鍛える物です。

 

ビジョナップ(Visionup)のシャッターは一定の範囲で視界をさえぎる間隔や頻度を調整でき

言うなればストロボ写真のように動く物を見ることで、見えない時間の物体の動きを脳に予想させることで、脳の、動く物体(画像)を処理する能力をトレーニングする効果があります。

年齢と共に対向車の速度を見誤ることが多くなるというような、判断力低下にも効果があると思います。

 

車の助手席に座っているときなどに、このメガネをかけて対向車の動きなどを見ているだけで、トレーニングになります。

注:運転中には危険ですので使用しないで下さい(^_^;)

 


ビジョナップ

 

ちなみに、実際にボールなどを使って動体視力を鍛えるような類似の商品はビジョナップ(Visionup)以外には見当たらないようです。

★楽天でビジョナップを見てみる★

★Amazonでビジョナップを見てみる★

 

 

まとめ

動体視力は特に40代の頃から低下していき、還暦を迎える60歳前後からの低下が顕著ですが

動体視力の低下が急激なために、自分の認識とはギャップができ、危険な運転をしていることを認識しにくい人が多いようです。

 

また、動体視力の低下によって、長時間の運転もずいぶん疲れる作業になっていると思います。

動体視力のトレーニングをすることでそれなりに運転するときの疲労を軽くすることが出来ますし

何よりも、より安全な運転を行うことが可能になります。

 

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