ハズキルーペは拡大鏡(=ルーペ)ですが
凸レンズですので、焦点距離が近くに合いやすくなっています。
ということは老眼鏡的な性能も合わせ持っていると言えなくもありません
ハズキルーペを使うのは、どうしても高齢になって視力が衰えた人が普段の生活の中で
手元の本や文字を読んだり、日常生活の中で使うシーンが多くなりますから
ハズキルーペを老眼鏡的な視点から見た場合、度数はどうなっているのか
倍率を選ぶ際には気になる所です。
そこで、ハズキルーペの倍率と度数の関係や、選び方はどうすればいいのかについて解説します。
老眼鏡を作る時の度数の目安
ハズキルーペの度数を見る前に、一般的な老眼の度数の合わせ方について説明します。
メガネ屋さんで老眼鏡を作る時の度数の合わせ方
メガネ屋さんに行って老眼鏡を作る時に、何も言わなければ
30~40cmくらいの所に焦点が合うように作ってくれます。
これに関しては思い出があり、
以前、細かい手元の作業のために20cmくらいの所に焦点が合うような老眼鏡をメガネ屋さんに作りに行ったことがあります。
その時メガネ屋さんは
老眼鏡は30~40cmくらいの所に焦点を合わせるのが当然だと考えていたのか
あるいは、後からクレームを言われるのがいやだったのか分かりませんが
「そんなに焦点距離が近かったら使いづらいですよ」と言って
なかなか短い焦点の老眼鏡を作ってくれなかった事があります。
また、すぐ近くに焦点距離が合う老眼鏡だけでなく
パソコンの画面などを見る場合には、30cmくらいのところで焦点が合ってしまうと、バックライトがまぶしかったり、画面全体を見渡しにくくなりますから
逆に
パソコンで作業をするので少し遠目(50~70cm)程度のところに焦点が合う老眼鏡を作ってくれ
という風にリクエストしないと、やはり、30~40cmくらいの所に焦点が合いやすい老眼鏡になってしまって
使いづらい、見づらいという状態になってしまいます。
一般的な老眼鏡の年齢別の度数
老眼は目の老化で、いくら自分が若いと思っていても、確実に老眼は進んでいきます。
多少の個人差はあるものの、おおむね年齢に従って、おおよその老眼の度数というのは決まってきます。
年齢別の老眼の度数の目安
近視の人であれば、普段かけているメガネを外せば、近くに焦点が合いやすいので、老眼鏡はかなり老眼が進行するまで、なくても何とかなります。
上記の表は、近視用のメガネをかけた状態での、老眼の度数と読み替えても良いでしょう。
注意するのは、上記の表は30~30cmくらいのところを見る場合に当てはまります。
すぐ手元(20~30)に焦点を合わせたい場合は上記の表より強い度数(数字が大きい)の老眼鏡をかける必要がありますし
パソコンの画面など少し離れた物を見る場合には、表より弱い度数(数字の小さい)の老眼鏡が適しています。
ハズキルーペの倍率による度数
ハズキルーペの倍率による度数は
1.32倍=1.3DPT →43歳程度
1.6倍 =2.5DPT →55歳程度
1.85倍=3.4DPT →64歳程度
注意するのはハズキルーペは老眼鏡ではなくルーペ(拡大鏡)ですから年齢と度数にこだわる必要はありません。
あくまで、普段の状態でハズキルーペをそのまま使用した場合に30~40cmくらいの所に焦点が合いやすくなる目安がこの程度と言うことです。
近視用のメガネや老眼鏡と重ねて使用する場合もあるでしょうし、
ハズキルーペを使用する目的によっても、適切な倍率は異なってきます。
ハズキルーペ倍率のおすすめは?使うシーンや年齢に合わせて選ぶコツ
まとめ
ハズキルーペはルーペ(拡大鏡)=凸レンズですから、ハズキルーペを使って物を見るときには焦点距離が近くなります。
ですから老眼鏡と勘違いする人もいますが、あくまでハズキルーペはルーペです。
とはいうものの
ハズキルーペを使って、読書や書類の文字をごく普通に読みたいという場合は、倍率毎の度数を目安に選んでも良いかと思います。
ただし、老眼鏡などと重ねて使用する場合はハズキルーペと老眼鏡の度数はプラスされるので焦点距離はより近くなります。
この時、焦点距離が近くなりすぎる場合は、度数の低い(若い頃使っていた老眼鏡など)を組み合わせて使うという方法もあります。
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