ハズキルーペには1.32倍、1.6倍、1.85倍の3種類の倍率があります。
でも、今一度の倍率を選んで良いのか、迷っている人もいるかと思います。
ハズキルーペの3種類の倍率
単なる拡大率の違いだけでなく
使うシーンや年齢に合わせて選ばないと、こんなはずではなかった
他の倍率が良かったなどとなりかねません
そこで、ハズキルーペの使うシーンや年齢にあわせた、おすすめの倍率について解説します。
ハズキルーペ倍率1.32倍の特徴と選ぶときのヒント
1.32倍カラーレンズ
ハズキルーペ1.32倍は
老眼のレンズ的には1.3DPT
これは、平均的には40代中盤の人の老眼の度数に相当します。
ですから、40代くらいの人が老眼鏡代わりに使って使えないくらいの倍率になります。
また、40~50代くらいの人で、視力が衰え始めて、小さな文字が見えづらくなった
という人にも、文字などが一回り大きく見えて、ずいぶん読みやすくなると思います。
ただし、拡大鏡的な使い方をしたい場合
1.32倍だと、一回り大きく見えるだけですから
ちょっと物足りない倍率だと思います。
また、1.6倍以上の倍率になると、どうしても焦点距離が近くなりがちです。
パソコンの液晶画面などバックライトがついていて、間近でみるとまぶしいような場合にも
1.32倍だと焦点距離が50~70cmくらいに合いやすくなっていますから
主にパソコンの画面を見るのに使うというような場合にも適しています。
また、ハズキルーペは老眼鏡ではなく拡大鏡という位置づけで
メガネとの併用も可能ですから、老眼鏡と重ね掛けすることで
比較的老眼が進んだ人が1.32倍のハズキルーペを使用することも問題ありません
ハズキルーペ倍率1.6倍の特徴と選ぶときのヒント
1.6倍
ハズキルーペの1.6倍は
老眼のレンズ的には2.5DPT
これは、平均的には50代中盤の人の老眼の度数に相当します。
ですから、50代くらいの人が老眼鏡代わりに使って使えないくらいの倍率になります。
倍率が1.6倍くらいになると、明確に細かい物が拡大されているので
拡大鏡としても充分使用出来ると思います。
1.6倍のレンズ単独では、30~40cm程度の所に焦点が合いやすくなっています。
もちろん老眼鏡の上から重ね掛けすれば、老眼の進んだ人でも問題無く使用出来ますし
60代くらいの視力がかなり衰えた人でも、1.6倍あればかなり細かい物でも見やすくなるはずです。
高齢者はこんな感じで見えています。
因みに若い人の為に解説しておくと
60代を過ぎたあたりから、かなり目の解像度が落ちて、老眼で焦点を合わせられなくなるだけでなく
細かい物や文字の判読が難しくなってきます。
また、白内障というと目の病気というイメージがあり、その通りなのですが
生活に特に支障のない軽度な物を含めると60代の人の70%以上は、白内障に罹患しています(80代ではほぼ100%)
つまり、60代ともなると、目のいい人でも、わずかですが視界がぼやけて「もや」がかかった状態になっており
目のレンズも滑らかでなくなっているために、目の解像度が悪くなっていて、
細かい文字などは
「小さすぎて、読めな~い」のです。
ハズキルーペ倍率1.85倍の特徴と選ぶときのヒント
ハズキルーペの1.85倍は
老眼のレンズ的には3.4DPT
これは、平均的には60代中盤以降の人の老眼の度数に相当します。
ですから、60代半ばくらいの人が老眼鏡代わりに使って使えないくらいの倍率になります。
1.85倍レンズはハズキルーペの中では最大の倍率ですから
とにかく細かい物を大きく拡大して見たい人
ルーペ的な使用がメインだという人に向いています。
ただし、1.85倍だと、焦点距離はどうしても20~30cm程度になります。
また、年代的に言うと
70代以降の人であれば、視力(目の解像度)がかなり低下していますから
焦点距離を合わせるとか以前に
このくらいの倍率でないと、読書などが快適に出来ないと思います。
まとめ
ハズキルーペのおすすめの倍率は、使うシーンや、使う人の年齢に合わせて選ぶと良いという事になります。
年齢による視力の低下を補うのであれば(個人差はあります)
50歳くらいまで→1.32倍
50代~60代まで→1.6倍
70歳以上→1.85倍
を目安にすれば良いでしょう
視力は年齢と共に低下していきます。
また、使用するシーンで倍率を選ぶとすれば、おすすめは
パソコンの液晶画面などやや離れた物を見る場合には→1.32倍
書類を見たり読書など→年代に合わせた倍率
趣味や仕事などで手元の細かい作業をするのでとにかく高倍率のものが必要
→1.85倍
というのがおすすめの倍率となります。
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