市販のシャンプーの刺激が強いことが問題になって、シャンプーをすることで頭皮や髪を傷めてしまうこともあることから、お湯シャンを始める人も増えてきました。
しかし、シャンプーを使わない分、しっかり洗い流さないと、洗い流しが出たり、頭が臭いと言われてしまうこともあります。
そこで、お湯シャンの正しいやり方というか、綺麗に汚れを洗い流せるコツについて説明したいと思います。
お湯シャンを始めたばかりの頃は髪がごわごわしやすい
まずお湯シャンを始める前に知っておいた方が良いことについて説明します。
お湯シャンを始めたばかりの頃は皮脂の量が多い
今まで市販のシャンプーを使って頭を洗ってきた人は、シャンプーを使って頭を洗うことが当たり前だったと思います。
ところが、一般に市販されているシャンプーというのは、とても洗浄力が強く、頭皮や髪についている皮脂などを根こそぎ洗い流してしまいます。
そのため、シャンプーした後は不足している皮脂を補うためにシャンプーにコーティング剤のシリコンが入っていたり、コンディショナーなどで、洗った後の髪に油分を追加する必要がありました。
ここで問題なのが、頭皮に付いている皮脂成分も根こそぎ洗い流してしまうために、頭皮は、髪を洗った後、油分がほとんど無くなりカサカサの状態になってしまって、言うなれば頭皮が裸の状態になってしまいます。
そして身体は、これはまずいとばかりに、大量の皮脂をせっせと分泌するようになってしまっています。
おそらくほとんどの人は子供の頃からシャンプーで頭を洗うのが当たり前になっていると思いますので、毎日、大量に皮脂が頭皮から分泌されています。
そういう状態の時に突然お湯シャンを始めると
頭皮や髪には適度に皮脂が残っているのに、今までの流れで、身体は急に変化しませんから、せっせと大量の皮脂を分泌し続けます。
その結果、お湯シャンを始めたばかりの頃は、どうしても髪や頭皮に、脂分が多めに残ってしまい、髪がべたついたり、ごわごわしてくるように感じます。
毎日しっかりお湯シャンすれば良いのですが、最初はお湯シャンのやり方にも慣れていませんし、皮脂の量も多いのでどうしても、脂分が残りがちになります。
ここで、やはりお湯シャンじゃダメなんだと諦めてしまう人が結構います。
やむを得ずシャンプーを使う事も
毎日の生活があり、髪がごわごわのまま出かけるわけにも行きませんから最初は2週間に1回ぐらいシャンプーを使って髪を洗う必要がでてくることもあります。
そういう時はシャンプーを使うのもやむを得ないのですが、出来るだけ少量のシャンプー剤で洗うようにします。
それでも久しぶりにシャンプー剤を使って髪を洗うと、皮脂がしっかり?洗い流されるのを実感すると思います。
逆に言えば、シャンプーはこんなに洗浄力が強かったんだと、よく分かるときでもあります。
なるべくシャンプー剤を使わないようにする
最初は髪がごわごわすると言うと
じゃあ、始める時は1日おきにしてみようかしら
などと思う人がいるかも知れませんが
シャンプー剤を使う頻度が高いほど、皮脂が出る量がなかなか正常になりません(少なくならない)という事を理解しておいた方が良いでしょう
できれば我慢して、1~2週間程度は続けた方が良いです。そして、髪がどうしてもごわごわになるようであれば少量のシャンプー剤で洗うということを続けます。
2,3ヶ月これを続けていると、皮脂の量が減ってきますからシャンプー剤を使う頻度は1ヶ月に1回とかでも良くなってきます。
そして数ヶ月たてば、シャンプー剤を使わなくても気にならなくなってきます。
(皮脂の量が減って、お湯シャンだけで皮脂のバランスが保てるようになる)
正しいお湯シャンのやり方とコツ
髪を洗う前にブラッシングで汚れを浮きだたせる
お湯シャンの場合は洗浄力が弱いですから、髪を洗う前にブラッシングして髪について汚れを浮き出させるようにしておくと、汚れが落ちやすくなります。
お湯シャンをやっていると分かりますが、洗い始めは髪に油分や汚れが髪にピッタリと貼り付いているために、お湯をはじいてしまい、お湯がしっかり髪に浸透しません
脂分やホコリによって、お湯が無駄にはじかれてしまいます。
あらかじめブラッシングしておくことで、洗い始めに無駄にお湯が流れるのを改善します。
ブラッシングが面倒なら、やらなくても構いませんが、最初の30秒~1分くらい(髪の量にもよる)は、髪の表面を、そのままお湯が流れていく感じがすると思います。
頭皮は揉むように、髪は揺するように
頭皮の毛穴には皮脂がたくさん詰まっていますから、手の指の腹で頭皮を揉み込んで、毛穴から皮脂が流れ出るようにします。
あまり強くやる必要はありません
髪はゴシゴシやると、こすれて傷みますから、優しく揺するようにお湯を流してやります。
お湯シャンの時間は自分でつかむ
髪の量や皮脂の出方はそれぞれ違いますから、髪や頭皮をお湯で洗い流す時間は自分でつかむようにします。
分からないときは、最初は3分程度洗い流すようにします。
洗い終わって、髪を乾かしたときに、
ちょっとまだ脂っぽいなみたいな感じがするので、洗い方が少なかったとか、
頭皮がカサカサしていて、洗い過ぎたとか、何回かお湯シャンをやっているうちに分かってくると思います。
お湯の温度はお好みで
時たま、温度が高すぎると皮脂が取れすぎるからぬるま湯でやるように指導している人がいますが
お湯シャンで皮脂が取れすぎるということはありません、それよりもなかなか皮脂が取れないために、時間がかかることの方が多いです。
また比較的長時間、頭にお湯を流し続けるのですから、無理をしていては続きません
自分が1番気持ちの良いと感じる温度で行うようにしましょう。
お湯シャンを続ける際のコツと気を付けること
耳の後ろをしっかり洗わないと臭くなります
耳の後ろというのは皮脂や汚れがたまりやすく、結構臭いを発する部分なのですが、どうしても目に入らない場所で、あまり気にしない人が多く、
更に耳の後ろにはなかなか手を回しにくく、洗いづらい、そしてこの部分にお湯をたっぷりかけると耳の穴にお湯が入ったりしてということもあって
どうしても洗い方が雑になってしまいます。
耳の後ろというのは、言うなれば、わきの下や、おまたに匹敵する部分でもあり、皮脂や匂いが溜まりやすい場所ですのでしっかり洗い流しましょう
お湯シャンしている人は頭が臭いと言われるのも、多くはこの耳の後ろがしっかり洗われていないということが原因になっています。
場合によっては身体を洗っているときに、石鹸で首筋や耳の後ろまで洗ってしまうのも良いかもしれません
かゆみが出るときにはトニックなどの清涼化粧品を使う
これまで市販のシャンプー剤を使ってきた人は、頭皮の中の善玉菌が死滅してしまっている場合があります。
お湯にはシャンプーに含まれている殺菌成分とかは入っていませんので、善玉菌が増えず悪玉菌ばかりが増えて、かゆみが出るという場合もあります。
このような場合はトニックなどの殺菌作用のある清涼化粧品を使うようにします(最近は女性用のトニックも増えています)
あるいは塩シャンプー(頭を洗うときに頭皮を洗うときに塩水を使うやり方)で頭皮の殺菌を行うという方法もあります。
必要に応じてトリートメントも使いましょう
お湯シャンは髪へのダメージが最も少ない究極の洗い方ですが、
お湯シャンを始める前に、強い洗浄力を持ったシャンプーの影響や、あるいはカラーリングやパーマ、そして日頃の不摂生?などによって髪が傷んでいる場合があります。
髪の毛は爪などと同じように、既に死んでいる細胞ですから、一端傷んでしまった髪は生え替わるまでは再生しません
既に髪が傷んでしまっている部分は、回復のしようがありませんから、トリートメントやコンディショナーなどで髪をコーティングして、傷んでいる部分をカバーすることが必要になってくるかもしれません
注:シャンプーやコンディショナーには、傷んだ髪を保護するためにシリコンなどのコーティング剤が入っています。
まとめ
お湯シャンは髪をもっとも傷めない洗い方です。
正しい洗い方でお湯シャンをしていれば皮脂の出具合も正常化して、髪や頭皮を傷めたり脂性で困ることも減ります。
髪を洗うときには毎日シャンプーを使わなければいけないというのは、単なる思い込みですから、あなたもシャンプーを使わないお湯シャンを試して見てはいかがですか
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