オーロラシャンプーは元々、バレリーナが髪をおだんごに束ねたり(シニョン)、ワックスを塗ったりするなど、酷使して、ダメージを受けている髪をケアすることを目的に作られたバレリーナのためのアミノ酸シャンプーです。
もちろん、バレリーナでなくても髪や頭皮を酷使していて、ダメージヘアや髪の生え際が気になる人にもおすすめのシャンプーです。
といっても具体的にどのような人に向いているシャンプーなのか、鑑定評価してみたいと思います。
注:オーロラシャンプーは2021に入って、外観中身とも大幅にバージョンアップされリニューアルされています。
新オーロラシャンプーの鑑定評価については下記記事を参照してください。
オーロラシャンプーの悪評と鑑定評価
オーロラシャンプーは髪を酷使する人の為に育毛成分がふんだんに含まれていて、髪や頭皮に対する刺激も最小限に工夫されているんですが、その反面、意外とよく出てくる悪い口コミや評価について鑑定してみたいと思います。
オーロラシャンプーは泡立ちが悪い
オーロラシャンプーはアミノ酸シャンプーですから、一般に販売されている、いわゆる高級アルコール系のシャンプーに比べると泡立ちは悪く感じると思います。
ただし、泡立ちをよくするために、発泡剤をふんだんに使えば、いくらでも泡立ちはよくなるのですが、発泡剤をたくさん使えば使うほど、頭皮への刺激が強くなって悪影響が出てきます。
ごく一般に市販されている高級アルコール系のシャンプーに慣れている人だと、オーロラシャンプーに限らず、アミノ酸系のシャンプーは泡立ちが悪いと感じるでしょう。
それをどう考えるかという問題になります。
アミノ酸毛の洗浄成分は泡ではなく、アミノ酸のぬめりを使って汚れを取るものです。ですからアミノ酸系の洗浄成分だけであれば、ヌメヌメしているだけで泡はほとんど立たないのが普通
それだと満足しない人が多いので、仕方なく、ある程度発泡剤を入れて多少は泡立つようにしてあります。
同じシャンプー剤であれば、よく泡立てた方が洗浄力は強くなりますが、泡立ちイコール洗浄力ではありませんし、そもそも刺激を極力少なくするように、洗浄力を押さえる為に作られたシャンプーがアミノ酸シャンプーです。
アミノ酸系のシャンプーでも発泡剤をふんだんに配合してあるものもありますが、でもそれじゃあアミノ酸系の洗浄成分を使う意味がないのじゃないかと思います。
オーロラシャンプーはその点、比較的?真面目に発泡剤などを最小限に抑えてあるので、アミノ酸系のシャンプーの中でも特に、泡立ちは悪いと感じるかもしれません。
オーロラシャンプーはどうして泡立ちが悪いのでしょう(口コミを鑑定する)
コラム1:高級アルコール系シャンプー
ドラッグストアやホームセンターで販売されているTVで宣伝しているようなシャンプーはほとんどがこの高級アルコール系のシャンプーになります。
一方アミノ酸系のシャンプーは高価なためか、一般のお店などで販売されている事はほとんど無く、通販か美容院などで販売されているものがほとんどです。
一部で高級アルコール系シャンプー=石油系シャンプーなどと誤った情報(都市伝説)を信じている人がいますが、石油系シャンプーなんてものは存在せず、シャンプーはほぼ全て植物性油脂が使用されています。
もっとも、石鹸も、高級アルコール系シャンプーも、アミノ酸シャンプーも石油から作ろうと思えば作る事は可能です。
高級アルコール系シャンプーの例
オーロラシャンプーは洗浄力がイマイチで脂性の人には向いていない
そもそも、一般に広く使われている高級アルコール系のシャンプーは洗浄力が強すぎるために、頭皮や髪の皮脂を根こそぎ洗い流してしまう上に、刺激が強く、頭皮へのダメージがあることから
刺激が少なく、皮脂をある程度残すようなマイルドな洗浄力にしたものがアミノ酸系の洗浄成分です。
多くの人は、高級アルコール系の強力な洗浄力に慣れてしまっているために、アミノ酸系シャンプー(オーロラシャンプーなど)の洗浄力に不満を持ちやすいのですが
アミノ酸シャンプーは洗浄力をマイルドにして、過度に皮脂を取り過ぎないようにしたものです。
逆にいえば、洗浄力の強い高級アルコール系のシャンプーを使っていると、頭皮や髪の皮脂を根こそぎ洗い流してしまうために、人間の身体の防衛反応として、
無くなってしまった皮脂を早急に回復しようとして、大量に皮脂を分泌するようになり、油型には髪がべとつくというような状態になります。
参考1
シャンプー剤を全く使わないでお湯だけで髪や頭を洗うお湯シャンをしていると分かるのですが、最初の頃は高級アルコール系のシャンプーを使っていた名残で、お湯シャンだけしていると、1週間ほどたつと、皮脂がたまって髪がごわごわしてくるので、シャンプーを使わざるを得なくなるのですが
お湯シャンを続けているうちに、次第にシャンプー剤を使う回数が少なくなり、3ヶ月くらいたつと、毎日分泌される皮脂の量がかなり少なくなって、シャンプー剤を使わなければならないことがほとんど無くなってきます。
皮脂が大量に出るということはそれだけ洗浄力の強いシャンプーを普段使っているからという場合も充分考えられます。
お湯シャンのやり方と、臭いといわれる理由や対策
参考2
江戸時代など石鹸が一般的で無かった頃、米ぬかなどのアミノ酸を使って髪を洗っていました。米ぬかなどのアミノ酸には皮脂を洗い流す洗浄力があります(天然界面活性剤)
当然米ぬかなどを使っても泡などはほとんど出ませんし、石鹸などに比べて、洗いざらい皮脂が洗い流されるということはなく、適度に皮脂を洗い流しますので、髪や頭皮を保護するための皮脂も適度に残る事になります。
オーロラシャンプーは香りがほとんどしない
オーロラシャンプーは天然のローズ油しか使っていないがために、合成香料の強い刺激臭に慣れた人だと、物足りなく感じることは確かだと思います。
この点はオーロラシャンプーが、とにかく頭皮への刺激を最小限にすることを考えられたシャンプーであることからやむを得ない仕様となっています。
結局、香りはあまり楽しめないけれども、髪や頭皮への刺激が少ないシャンプーと、合成香料が入った、より刺激のあるシャンプーのどちらを選ぶのかという話になると思います。
注:2021にリニューアルしたオーロラシャンプーは、ローズ油のほかに、複数の天然のアロマ系統の植物油が配合され、香りの面では全く別のものになっており、十分香りを楽しめる構成になっています。
オーロラシャンプーは泡立ちが悪くて香りがしないのになぜ評価が高いのか
思ったほど艶が出ない、コンディショナー、トリートメントがない
高級アルコール系のシャンプーは洗浄力が強すぎるために、髪や頭皮の皮脂成分を根こそぎ洗い流してしまいます。
このため、洗ったあと髪がキシキシしたり、頭皮が乾燥してしまうことを避けるために、シリコンが配合され、不足している脂分を補うようになっています。
また、それだけではまだ、皮脂成分が不足するために、シャンプーした後、たっぷりシリコンなどが配合されているコンディショナーやトリートメント剤で脂分を更に補う必要があります。
ところが、アミノ酸系シャンプー(オーロラシャンプーなど)は、洗浄力がマイルドで、皮脂成分を適度に残してくれるので、シャンプーの中にシリコンを配合する必要が無く、当然のごとくノンシリコンシャンプーです。
さらに、シャンプーした後にコンディショナーなどでシリコンなどの脂分を補給したり、髪をコーティングする必要もありません。
コラム2
世の中にはアミノ酸シャンプー=ノンシリコンシャンプー=刺激の少ない良いシャンプーだという話が一人歩きして、本来シリコンを配合しなければならない高級アルコール系のシャンプーをノンシリコンにして販売している例があり、このためにノンシリコンシャンプーは髪がキシキシすると思っている人がいます。
コラム3
アミノ酸シャンプーの中には、シャンプーした後はコンディショナーなどで髪をコーティングするものだという思い込みを悪用して、コンディショナーなどとセットで販売してているものも出回っています。(正統なアミノ酸シャンプーはシャンプー単体で売られています)
ただし、ここで問題になってくるのが高級アルコール系のシャンプーを長年使用していて、髪が傷んでいる人、そうでなくてもカラーリングやパーマで髪にダメージを負っている人は
コンディショナーやトリートメントなどで傷んでいる髪をコーティングしないと枝毛やばさつきが気になるという場合もあります。
その場合は、普段使っているコンディショナーやトリートメントを使用しなければならない場合もあるかと思います。
オーロラシャンプーは値段が高い
一般にドラッグストアなどで販売されている高級アルコール系のシャンプーに比べると値段は高いです。
ただし、サロンなどで販売される事の多いサロンシャンプー(アミノ酸系のシャンプー)に比べて特に高いということは無いと思います。
大概の人は高級アルコール系の安価なシャンプーと比較して高いと感じている様です。
TVや雑誌などで、いかにも良さげな雰囲気で、人気のあるシャンプーでも大概は、安価な高級アルコール系の洗浄成分を使ったシャンプーがほとんどです。
それらと比べて高いといわれても・・・なのですが
コンディショナーと抱き合わせ販売されていないという点でも、実質的には、半額程度だと考えて良いと思います。
(大概はシャンプーとほぼ同額のコンディショナーが一緒に販売されています)
もっとも、髪が傷んでいる人は、別途、別のコンディショナーなどを購入する必要があるといえばあります。
注:アミノ酸「配合」とか、怪しげなものは別として、通常、アミノ酸シャンプーとして販売されているものは3500~4500円くらいが相場で、若干安価なものでも、コンディショナーなどと抱き合わせ販売されているものが多いです。
オーロラシャンプーの特長と鑑定評価
低刺激にこだわり余分な成分が入っていない
余計な発泡剤(泡立ち成分)や人工香料が配合されておらず、天然の成分にこだわって、頭皮を刺激するような成分は最低限に抑えられています。
頭皮をいたわる成分や育毛成分が多数配合されている
フルボ酸を始めとして各種ミネラル、アミノ酸、ビタミン、酵素が配合されている。
育毛成分として定評のあるアセチルテトラペプチド-3、アカツメクサ花エキス、ピロリジニルジアミノピリミジンオキシドが配合されている。(因みにこれは育毛剤に配合されているミノキシジルに相当する成分です)
頭皮をケアするジラウロイルグルタミン酸リシンNa(ペリセア)、ブッソウゲ葉エキス(ハイビスカス葉エキス)、リンゴ果実培養細胞エキス、白金(プラチナ)、ハイブリッドローズ花エキスが配合されている。
オーロラシャンプーは本当に高いのでしょうか
今時一般のお店で販売されているシャンプー(ほとんどが高級アルコール系シャンプー)は数百円~せいぜい1000円程度が相場ですから
そういう価格体系に慣れている人にはアミノ酸シャンプーは高価に見えるようです。
その一方、数千円する化粧品を惜しげも無く購入する人も多いです。
男性から見ると女性の髪(あるいはその逆も)はものすごく魅力的です。
艶のある美しい髪の異性に強く引かれるのは本能的なものがあります。
それなのに、髪の毛を魅力的にしてくれるシャンプーをケチるのもどうよと思います。
それに、基本的にアミノ酸シャンプーはコンディショナーが要らないですから、実質的な価格は半額になります。
まとめ
私の場合、通常はシャンプーを使わないお湯シャンで通して、時たまアミノ酸シャンプーを使うようにしています。
とはいうものの、ホテルなどでやむなく高級アルコール系のシャンプーを使う事が有りますが、シャンプー剤を髪にかけた瞬間に髪がべたっとなって、髪の皮脂が芯から抜け落ちるのがまざまざと感じられますし
洗い終わった後、頭皮もまさに、ずるむけになった感覚がします。
ああ、以前はこんなに刺激のある洗浄剤を使っていたのだなと思うと、ちょっとぞっとしますし
こういうのをさっぱりしたと感じていた昔は一体何だったんだろうと思う事もあります。
毎日、頭皮や髪を保護している皮脂や常在菌を根こそぎ洗い流し、それを保護するためにコンディショナーやヘアオイルなどでコーティングする。
こういっちゃなんですが、まるでシャンプー会社の操り人形のようになって、毎日自分の頭を痛め続けていたんじゃないか
と言ったら大げさでしょうか(^^;)
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