更年期が辛い場合に豆乳やダイズ食品を食べると良いといわれます。
理由は大豆食品に含まれる大豆イソフラボンには女性ホルモンと似たような働きをすることで、更年期の原因になる女性ホルモンの減少に好影響をもたらそうとするものです。
ところが、豆乳などのダイズ食品を多めに摂取しても、イマイチ効果が感じられない、やはり気休めなのだろうかと考える人もいると思います。
豆乳やダイズ製品に含まれる大豆イソフラボンがなぜ、更年期の辛さを和らげるのに効果があるのか、それなのにダイズ食品を摂取しても、ほとんど効果のない場合の理由と、そういう場合に更年期の辛さに効果のあるサプリメントについて解説します。
大豆イソフラボンはなぜ更年期障害に効果があるのか
豆乳などダイズ食品には大豆イソフラボンが豊富に含まれています。
この大豆イソフラボンには女性ホルモンに似た働きがあるので、更年期に入って女性ホルモンの分泌が減少して、更年期障害が出ている女性に効果があるといわれています。
一方、厚生労働省は、健康のためにダイズ食品を積極的に摂取することを勧めている反面、女性ホルモン様の成分の摂取量が多くなりすぎることを防止するために、摂りすぎにも注意を促しています。
食品安全委員会から出ている指針では、ダイズイソフラボンアグリコン換算値として、一日摂取目安量の上限値として70~75mgとしています。
因みに大豆イソフラボンアグリコン含有量の目安として
100gあたり
豆腐 20.3mg(1/2丁150gとして30.5mg)
豆乳 24.8mg(1パック200gとして49.6mg)
納豆 73.5mg(1パック45gとして33.1mg)
煮大豆 72.1mg
味噌 49.7mg(1杯15gとして7.5mg)
などとなっています。
この根拠になっているのがヨーロッパのある国で行われた試験です。
毎日150mgの大豆イソフラボンを長期間投与した結果、わずかに婦人病の発病率が上がった結果から、その半分の量を1日に摂取する目安の上限としたものです。
大豆食品をあまり食べないヨーロッパの人での試験結果ですから、日常的に大豆食品を食べている日本人であれば、もう少し量を増やしても問題無いかもしれません。
大豆イソフラボンを摂取しても効果の少ない人がいる
では、大豆食品を豊富に食べていれば、更年期で減少している女性ホルモンを補完して、症状が軽くなるのかというと、個人の体質によって、あまり効果の無い人がいます。
これはなぜなのでしょう。
実は、大豆イソフラボンがそのまま女性ホルモン様の働きをする訳ではありません。
食品として体内に取り入れられた大豆イソフラボンは体内で分解されて、その内の一部が「エクオール」という物質に変換されます。
そして、このエクオールは女性ホルモンに構造が似ており、体内において女性ホルモンと似た働きをします。
ところが、このエクオールは誰でもが体内で作り出せる訳ではありません。
体内に入った大豆イソフラボンは、腸内にある「エクオール産生菌」という腸内細菌によってエクオールに変換されるのですが、人によっては腸内にこのエクオール産生菌が少ないか、ほとんどいない人がいます。
因みに、エクオールを体内で作り出せる人は日本人の約40%程度なのですが、エクオール産生菌を体内にしっかり保菌している人は、子供の頃から大豆食品をたっぷり食べてきた人で
最近の食の欧米化による影響もあり、若い女性だとエクオールを作り出せる人の割合は20~30%程度に落ちてしまいます。
自分の腸内にエクオール産生菌がいるかどうが調べたければソイチェック
自分の腸内にエクオール産生菌がいるかどうが調べたければソイチェックという方法があります。
ソイチェックは
・Amazonで検査キットを購入
・自宅で採尿して、検査機関に送る
・約1週間後にネットで検査結果を確認
(郵送による結果通知は約2週間後)
ソイチェックで、自分の体内でエクオールが作れる人は、大豆食品をしっかり食べることで、更年期の辛さが軽減されることが分かります。
逆に、ソイチェックで、自分の体内ではエクオールを作り出せないと分かれば、大豆食品を大量に食べても、あまり効果の無いことが分かります。
注:大豆食品自体は栄養豊富ですから、毎日食べた方が健康には良いです(^_^)v
エクオールをサプリメントで摂る
自分の体内でエクオールを作り出せない人、大豆食品が苦手な人、あるいは体内でエクオールを作り出せるけれど、効率的にエクオールを摂取して、更年期の辛さを軽くしたいという人
など様々だと思いますが、いずれにしろ、エクオールをサプリメントとして直接摂取すれば、問題は解決することになります(^_^)v
エクオールの働きをパワーアップするラクトビオン酸
エクオールをそのまま摂取しても更年期の辛い症状には効果が期待できますが、さらにラクトビオン酸を摂取することで、エクオールの働きがパワーアップします。
ラクトビオン酸とは
ラクトビオン酸は、オリゴ糖の一種で乳酸菌と酢酸菌を発酵させることで誕生するため、主に乳製品に含まれます。
また同じく乳酸菌と酢酸菌から作られる発酵乳にも、ラクトビオン酸は多く含まれています。
一般の食品でいえば「カスピ海ヨーグルト」にもラクトビオン酸は含まれています。
ラクトビオン酸の働きとしては
・カルシウムの吸収効率を上げる。
更年期の女性ホルモンの減少は骨粗しょう症の原因にもなります。
・鉄、マグネシウム、亜鉛などのミネラルが豊富
・イソフラボンと同時に摂取すると腸内細菌のエサとなるためエクオールの産生を向上させる。
という働きがあります。
オススメは
エクオール+ラクトビオン酸のサプリメントです。
辛い更年期の症状を我慢する必要はありません。
サプリメントで少しでも更年期の症状が抑えられれば、余計なことに気を病む必要も無くなり、毎日の生活もずいぶん楽しくなると思います。
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まとめ
大豆イソフラボンには女性ホルモンと似たような働きがあるので、大豆イソフラボンを、しっかり食べ物で摂ることで、更年期障害の辛さが軽くなるといわれてきました。
ところが、実際は更年期障害を軽減させる、女性ホルモン様の働きをするのは、大豆イソフラボンを腸内細菌が分解して出来るエクオールという物質で
腸内にエクオールを産生する腸内細菌が充分いない人も多く、その場合はエクオールを直接サプリメントで摂る必要があります。
あるいは、体内でエクオールを産生できる体質の人でも、直接エクオールをサプリメントで摂取すれば、さらに更年期障害に効果が期待できます。
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