外反母趾になると太るといわれます。
まあ、外反母趾になれば歩くのに支障が出てきて運動不足になり太るのだろうと考える人がいるかも知れませんが
外反母趾の傾向が出てきたばかりの人で、歩行に支障が無い人でも実は、太りやすいという傾向と因果関係があります。
簡単に言うと
外反母趾になる人は歩き方が悪いために、内転筋が鍛えられず、内転筋が弱い人は下腹部のインナーマッスルも鍛えられないために、筋肉の量が少なくなり
その結果、基礎代謝が低くなり太りやすくなる。
ということになります。
どうしてそうなるのか、もう少し順を追って説明したいと思います。
外反母趾になると省エネの歩き方になる
外反母趾になるそもそもの原因は足底をしっかり使わないで歩く歩き方
つまり省エネ歩行をしていると外反母趾になるのですが、逆に言えば外反母趾になるということは、歩き方が省エネになっているとも言えます。
外反母趾の人はどういう歩き方になっているかというと
足首や足の裏、指の付け根を使わない歩き方をしていて
こういう歩き方になると、指の付け根付近の筋肉が弱くなって、指をしっかり支えられなくなって指が曲がってしまうというのが外反母趾の原因になっています。
その結果、足首を後ろに返すような動きをしていないので、ふくらはぎの筋肉が鍛えられず
大げさに言うと、足を引きずるような歩き方になっています。
一見見た感じではなかなか分からないと思いますが、しっかり足首を使ってさっそうと歩いている人と比べると、足を上げる高さが低く、微妙に足を押し出すような動きになっています。
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外反母趾が原因の省エネ歩行では内転筋が鍛えられない
正常な歩行だと、太もも全体を使って膝を持ち上げるような動きになるので、足の内側=内転筋も鍛えられます。
ところが、外反母趾だとどうしても足を押し出すような形で動かしていますので、足の外側の筋肉を使って、押し出す形になるために、その分、足の内側の内転筋を使う割合が低くなり内転筋の発達が弱くなります。
内転筋が鍛えられないとインナーマッスルが増えないので太る
内転筋は、下腹部の筋肉とつながっていますから、内転筋を使って歩行することで下腹部の筋肉も鍛えられることになるのですが
外反母趾の人の歩き方は、足を引きずって、押し出すように動かしているために、足の外側の筋肉に、より負荷がかかる分、内転筋に加わる力が少なくなり
その結果下腹部の筋肉(インナーマッスル)に加わる負荷も少なくなることで、インナーマッスルが発達せず
結果的に、筋肉量が少なくなります。
人の基礎代謝は筋肉量に比例し、インナーマッスルが鍛えられている人は、見た目よりも筋肉量が多く、基礎代謝も活発です。
また、インナーマッスルが弱いと、どうしても支える筋肉が弱いことで内臓が下腹部に垂れ下がってきて、血流も悪くなり、内臓の働きも悪くなることから、そういう点からも代謝が悪くなります。
ということで、外反母趾になるとどうしても、足をしっかり上げない省エネ歩行になり、それだけでもカロリーの消費が少なくなるうえに
内転筋やインナーマッスルが鍛えられないことで筋肉量が少なく、基礎代謝も活発でないということで、消費カロリーも少なくなる
ということで、必然的に外反母趾の人は太りやすいという因果関係が出てきてしまいます。
まとめ
外反母趾の人は、足底や足首をしっかり使って歩いていないために外反母趾になります。
その結果、足をしっかり使って歩いていないために、足や下腹部の筋肉に負荷がかからず、エネルギーの消費量の多い筋肉が退化していくために、基礎代謝が低下し、太りやすい体質になります。
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