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ハズキルーペの値段1万円は高すぎるんじゃない、百均のメガネとどう違う

メガネ

 

「ハズキルーペはなぜ1万円もするの、百均のメガネと変わらないんじゃないの」

とか

「見た目がちゃちいし、原価は1000円もせんだろ」

というコメントがSNSなどで良く寄せられています。

 

ハズキルーペの値段が1万円もするのは高すぎるのではないのか

原価からするともっと安くていいんじゃない

100均のメガネとどう違うの

ホームセンターでよく売られている安い類似品とどう違うの

なぜハズキルーペは1万円なのか

というようなことについて考えてみたいと思います。

 

ハズキルーペで本の文字を見た所
ハズキルーペ

 

ハズキルーペを激安商品や類似品と比べて見る

100均のメガネと比べてどうよ

現時点(2019.5)で百均で、メガネ式拡大鏡は販売してないようです。

私が見つけきらないだけか、あるいはそのうち発売になるのかもしれません。

メガネとして、現状で100均で販売しているのは老眼鏡です。

百均の老眼鏡
百均の老眼鏡

老眼鏡で焦点距離は調節できても、見たものが大きく拡大されるわけではありません
(凸レンズですからわずかに拡大はされます)

ハズキルーペと老眼鏡の違いは何、何のために使うの、使い方は

 

100均の老眼鏡を使っている人もいると思いますが、安っぽいフレームに凸レンズがはめ込まれただけの物で

遠目には分からない?かもしれませんが、実際に手に持ってみれば、ああ安物だなってのは直ぐに分かります。

 

フレームなどには多少バリ(とんがり)があったり、ゆがんでいたりで。あまりつけ心地は良くないと思います。

それでも、緊急の場合というか

ちょっと使いで、薬のビンの注意書きを読むとか、小さなねじを締めるとかに使うのなら、その場しのぎにはなるでしょう。

 

類似品(メガネ式拡大鏡)と比べて見る

ホームセンターで購入した480円のメガネ式拡大鏡
ホームセンターで購入した480円のメガネ式拡大鏡

 

以前はAmazonなどで「メガネ式拡大鏡」ということで

2000~3000円位で類似品が販売されていました。

 

現在でも販売されているようですが、ハズキルーペが有名になって以来

ホームセンターなどでも500~1000円程度の製品がよく売られているようになりました。

 

どこがどう違うのか

取り敢えず

ハズキルーペのメリットを上げてみると()内は一般的な類似品

・UVカット99.99%(なし)

・ブルーライトカット35%または55%(なし)

・ソフトフレームでお尻で踏んでも壊れない(ハードフレームなのでかなりの確率で壊れる)

・レンズ保証有り(保証無し)

・色差なし(多少有り)

・レンズの加工精度が高くゆがみがほとんど無い(多少有り)

・ファッション性に優れている(主観ですがちょっとダサいものが多い)

ハズキルーペと類似品
上がハズキルーペ、下が類似品

 

専門的なところを上げればまだあるのかもしれませんが、取り敢えず素人が見ても分かる範囲では上記のメリットが上げられます。

ハズキルーペも類似品も既製品ですから、個人の見え具合にピッタリ合わせる事は出来ません

工作精度や製品の質が高いハズキルーペは、長時間使っていても疲れにくいということは多少はあると思います。

 

とは言え100均の老眼鏡と同じで、ちょっと一時的に使用するのであれば、何も高価なハズキルーペでなくても

爪を切ったり、テレビの裏の配線を見たりするなどであれば

バッタもんの1000円の物でも用は足りることでしょう。

ハズキルーペの偽物にはどんなものがあるの、見分け方は?

 

ハズキルーペとヘッドルーペを比較

メガネ式の拡大鏡っていうのは、結構ニッチな便利グッズで

これまで、精密な工作とか、細かな工芸品の作成などの場合には

単眼鏡とかヘッドルーペのような物が使われていました。

 

現在でも、大きな拡大率(3倍とか)が必要な場合にはヘッドルーペを使ったり

スタンド式の拡大鏡(ルーペ)が使われることはあります。

 

ヘッドルーペとルーペスタンド

ぢゃあ、双眼ヘッドルーペとハズキルーペの違いは何といったら

・双眼ヘッドルーペのメリットは、比較的高倍率にする事が出来る。

・手元の小さな物の判別や、工作に便利

という特徴がある反面

 

デメリットとしては

・人前や外出先などで使うのはちょっとはばかられる

・ファッション性という点からすれば、お話にならない

・視界や焦点を合わせられる範囲が狭くパソコンや、本、書類を見たりする使用には適さない

などの点が上げられます。

 

ハズキルーペはヘッドルーペの両手が使えるメリットと

視界がメガネのように広いというメリットを合わせ持ち

さらにファッション性を加えて、人前で使用しても違和感が無いという

ニッチなジャンルのそのまたニッチな便利グッズという事が出来ます。

 

ハズキルーペと類似品の価格差を考えてみる

ハズキルーペの価格は、定価が10,167円(税込10,980円)

ネット通販などでは8,000円台で販売しているところもあるようですが

取り敢えず1万円として

500円のバッタもんの類似品と比べて20倍の価格差をどう考えるか

検討してみたいと思います。

 

ハズキルーペの原価はいくらか

ハズキルーペの原価はいくらか・・

という質問をする人がいます。

中には1,000円もしないだろう、ほとんどは広告費だという人もいます。

でも、これはちょっと計算が難しいと思います。

 

そもそも原価とは何か

コーラとブランド品

原材料費だけを言うなら

コーラだって1本の液体の値段は10円もしないだろうし

ビトンのバッグだって、おそらく材料費だけなら数百円かせいぜい数千円の物を数万円で販売しています。

 

ではそれに製造にかかる経費を加えたらどうなるか

ですが、それを加えても、ほとんどの工業製品は販売価格の1/5とか1/10というレベルなのではないのでしょうか

 

実際にはそれ以外にも

・研究開発費(過去だけで無く新製品の開発費)

・工場の建設や維持費(新たな設備投資にもお金はかかります)

・製品の流通費

・広告宣伝費(これを問題にしている人は多そうです)

・製造販売会社やショップの利益

・ブランド価値

などが必要です。

ブランド品と偽物と金

 

そしてさらにそれに需要と供給による価格形成が加わります。

例えば金の価値は原価では決まらない

(採掘経費は多少は影響するかもしれませんが・・)

あるいは希少価値のある商品が定価以上の価格で売り買いされることもあり

あくまで需要と供給・・と思惑が交差します。

それらを考えると、他の商品では気にしないのに、ハズキルーペをことさら原価がいくらだから、いくらの値段をつけるべきだというのはあまり意味のない話のような気がします。

 

ハズキルーペの広告宣伝費について

ハズキルーペの広告には100億円がつぎ込まれていると言います。

このハデな宣伝費が、ハズキルーペの値段が高いという批判の元になっているのは間違いないと思います。

 

渡辺謙さんや、館ひろし、菊川怜、武井咲さんなどによる話題の広告は

最初、広告代理店に制作を依頼したところ、ありきたりな従来の手法によるつまらない広告案しか上がってこないことに業を煮やして

ハズキカンパニーの村松会長が、自ら企画書を作成して作ったCMです。

 

ステージの上でハズキルーペをかけてプレゼンを行う芸能人

従来の手法を完全に覆して、話題性と、強烈に製品を前面に押し出したこのCMは

非常に大きな話題になり

好意的なコメントや、CMの専門家などからは高く評価された反面

多くの批判や反発を受けることになりました。

 

注:ハズキルーペは2018年度のCMで3冠を獲得

・宣伝会議「ブレーン」年間グランプリ第1位

・コマーシャルフォト年間第1位

・日経MJ年間ランキング第1位

 

ハズキルーペの1万円は高すぎるという批判も

根っこの部分では

ハズキルーペのCMが気にくわない

CMに莫大なお金をかけるくらいならもっと安く販売出来たんじゃないか、

1万円のうち6千円くらいは広告費の分じゃないか

という反発が大きな部分を占めていると思います。

 

ハズキルーペをかけて細かい作業をしている高齢者

その一方で、ハズキルーペを必要とする高齢者層では

比較的ハズキルーペのCMが好意的に受け取られており

あるいは、知名度の向上により

普段、視力の低下で手元の細かい作業に不自由していた高齢層に

こういう便利なグッズがあるということが広くアピールする事になったことも否定できません。

 

ハズキルーペの巨額な広告費の訳

なぜハズキルーペはこれほどのハデな宣伝を繰り返すのか

これについては、ハズキカンパニーの村松会長さん自身が発言しています。

 

1つは、もちろんCMによってハズキルーペの宣伝広告をすることですが

もう一つの目的は、知名度を上げることにより

コピー商品が出てきにくくなるということ

コピー商品

どういう事かというと、無名の商品であれば、コピー商品が出てきたときに裁判に不当競争防止法で訴え出たとしても、必ずしも勝てるとは限らない

逆に、これほどまでにハズキルーペが有名になってしまえば、誰が見ても

まねした商品は

「あ、これハズキルーペのパクリね」

って認識してもらえて、不当競争防止法で訴えやすく(勝訴しやすく)なります。

 

そういう面もあって、莫大な広告宣伝費をかけているということです。

 

ハズキルーペのブランド化

ハズキルーペの巨額な広告費には

当たり前ですが、商品の認知度を上げること

そして、コピー商品が出回りにくくなるためだと会長さん自身が発言していると述べましたが

 

さらに、当然のことながらハズキルーペのブランディング化ということも結果として出てきます。

メガネ式拡大鏡といえばハズキルーペ

そして、価格は1万円前後

という認識が広がっています。

 

ハズキカンパニーさんも、値崩れを気にしていると思われ、

極端な安値で販売されることはありません

 

ハズキルーペはずいぶん昔から販売されていますが、価格的には実売価格を含めほとんど変わりません。

通常は、この手のグッズは、長らく販売しているうちに、ディスカウント販売が増えてきたり

類似品との価格競争に巻き込まれて、下落するのが普通ですが

 

そういう兆候は一切見えず

こういう点で、ハズキルーペのブランディング化は成功していると言え

明らかにバッタもんと分かる安物の類似品は出てきても、

比較対象になりそうな、同等品はまず見掛けません。

 

ハズキルーペ旧旧バージョンとハズキルーペコンパクト
左ハズキルーペコンパクト、右はハズキルーペの旧旧バージョン

 

 

価格相場観の醸成

ハズキルーペがテレビCMに100億円かけるのはある意味、博打的な要素もあったかもしれません

ハズキルーペの売上げ規模に比べると、おそらく、そこまでお金をかけられるのは経営者の戦略的決断があったからでしょう。

 

逆に、無難に?ハズキルーペを低価格で販売促進を図っていたならどうなっていたのか

価格を3000円~4000円程度にしていれば

見た目も、性能も、類似品とはかなりの差がありますから、それなりの売上げは上がったと思います。

 

でも、そうなってしまえば、

ハズキルーペの値段(高級メガネ式拡大鏡)は3000円程度という相場観が、ユーザーの中に生まれてきて

ハズキルーペをブランド品としてではなく、その他沢山あるメガネ式拡大鏡のなかの

比較的高価格帯の製品程度の認識しか出てこなかったと思います。

 

メガネ式拡大鏡はニッチのように見えて大きな市場

ハズキルーペはメガネ式拡大鏡

一見、ちょっとした便利グッズに見えますが

その潜在力は相当大きいのではないかと私(宝実)は考えています。

 

ハズキルーペの人気を、多額の広告予算を使った一時的な、あだ花と考える人もいますが

これまで述べてきたように、ハズキのブランディング戦略はうまくいっているように見えますし

ハズキルーペ(メガネ式拡大鏡)の需要は今後、増加することはあっても減少することはないと見ています。

視力の低下でスマホの文字がよく見えない高齢者

なぜかというと

少子高齢化で、ハズキルーペを必需品とする高齢者が増えるからです。

 

人生100年時代、元気な高齢者が増える

少子高齢化で高齢者の人数自体が増える以上に

平均年齢は高くなってきていて、今や人生100年次代と言われます。

そして、元気な高齢者が増えている・・・

 

というよりは、高齢になっても活動を続けざるを得ない時代に突入していることも上げられます。

ちょっと前までは

55歳で定年、60歳からは年金で悠々自適の生活

そして、平均寿命もそれほど高くなく、70歳になる頃には家族の世話になったりという状態だったのが

現在では65歳定年が定着しつつ有り、さらには定年だけでなく年金支給年齢も70歳になるのではないかとささやかれている昨今です。

元気な高齢者

しかも、核家族化が進み、高齢者だけの世帯も増えていて

自宅の中の作業でも、若い人に頼るのは昔より難しくなっています。

 

高齢になっても仕事をしたり活動する人が増えている

現在では70歳を過ぎても働き続ける人は増えていますし

経済的に余裕がある人も、自分の趣味の事などに精を出す事が多いでしょう。

 

つまり、昔ならとうの昔に引退して、細かい文字や物を見たりすることが少なかったけれど

現代では、目が見えにくくなってからも、相当の長期間、目をフル活動させる必要のある人が格段に増えています。

 

ところが、寿命は延びて健康でも、現在の医学では視力の低下を抑えることはほとんど不可能です。

40代からでてくる老眼だけではなく

目の水晶体が濁ってくる白内障(生活に支障の無い軽度のものを含めると60代で70%、70代で90%程度、80代以上では100%の人が罹患します)

あるいは、網膜の劣化や、視野の狭窄、レンズの劣化などによって、目の解像度は年齢と共に低下

そして、細かい文字や物が見えにくくなり、生活に支障が出てきます。

 

昔、おじいさんが虫眼鏡片手に新聞を読んでいるのを見たことがある人もいるかもしれません。

でも、職場で課長さんが、書類を点検したり、喫茶店で読書するのに虫眼鏡片手というのも

なんかねえ、という以前に、それじゃ不便でしょ

 

といっても、某国製の480円のメガネ式拡大鏡じゃ、様になりませんし

お医者さんとか、あるいは伝統の工芸士が、安物のメガネ使ってたんじゃ信頼性に不安がでてきます。

虫眼鏡を使って治療している歯医者さん

 

まとめ

ハズキルーペはメガネ式拡大鏡という一見ニッチな分野の便利グッズです。

所が今後の少子高齢化や、平均寿命の向上、そしてライフスタイルの変化でメガネ式拡大鏡というグッズが

意外と需要が大きいジャンルに成長しています。

 

そのような時代背景の中で

ハズキルーペは巨額の広告宣伝費と、奇抜なテレビCMで

こんな便利なグッズがありますよという、認識度を上げるだけではなく

コピー商品の氾濫を押さえる事にも成功しつつあり

 

さらに、ブランド化により

ハズキルーペの値段は1万円という相場観を生み出すことにも成功していると言えるのでしょう。

 

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