ハズキルーペが目に合わないっていうのは
大きく分けて2つの理由があります。
1つは、使用目的と合わない倍率のハズキルーペを選んでしまったこと
もう一つは、ハズキルーペは既製品のメガネ式拡大鏡だということの意味があまりよく分かっていなかったことが上げられます。
ではどうすれば目的に合った倍率のハズキルーペが選べるのか
既製品のメガネ式拡大鏡とはどんなものなのか
そして、自分の目に合わせるためにはどうすればいいのかについて説明します。
使用目的に合わせてハズキルーペの倍率を選ぶ
ハズキルーペはルーペ(拡大鏡)です。
まず、ハズキルーペは、魔法のメガネではありません。
ハズキルーペのことがあまり好きではない人(テレビCMが気に入らないというような人)は、
ハズキルーペのことを
ディするつもりで
「虫眼鏡を2つくっつけてメガネにしたようなもの」
という言い方をする事があります。
ある意味、これは正解です。
もちろん普通の虫眼鏡より、視界が広く周辺部のゆがみもほとんど無いのが特徴ですが
基本的にハズキルーペはルーペ:虫眼鏡=拡大鏡です。
あなたも虫眼鏡(拡大鏡)を使ったことがあると思います。
虫眼鏡であるものを拡大して見ようとするときには
見ようとするものに対して、虫眼鏡を一定の所において、さらに虫眼鏡を通して見える像にピントを合わせるために、目の位置を移動してピントが合うところに固定するはずです。
ハズキルーペは虫眼鏡より見える範囲や焦点の範囲はずっと広いですが、基本的にはこの虫眼鏡(=拡大鏡、ルーペ)の一種だと考えましょう。
もちろん、ハズキルーペはルーペ(虫眼鏡)ですから
遠くはぼやけて見えません
ハズキルーペの拡大率により焦点距離はおおよそ決まる。
ハズキルーペの拡大率による焦点距離の範囲はおおよそ
1.32倍=50~70cm
1.6倍=30~40cm
1.85倍=22~28cm
ですから、パソコンの画面など比較的遠くの画面を見ようとするならば1.32倍を選びましょう。
それでも老眼が進んでいて、見えづらいというのであれば、老眼鏡をかけた上からハズキルーペをかけるようにします。
1.32倍(カラーレンズ)
ハズキルーペにはサングラスタイプ(カラーレンズ)があるようですがいつ使うのでしょう?
1.6倍の焦点距離30~40cmというのは、本や書類などを見ている距離になります。
ただし、40代くらいの老眼がそれほど進んでいない人が1.6倍を使うと、もう少し焦点距離が近くにあってしまい、使いづらいと思います。
という点から考えると40代くらいまでの人は、本や書類を読む目的でも、1.32倍のハズキルーペを選んだ方が見やすいはずです。
1.6倍
ハズキルーペは10年保証なんで、10年後にはもっと老眼が進んで1.32倍じゃあ
物足りなくなるんでしょうけど、その時は1.32倍はパソコン専用にして
1.6倍のハズキルーペをもう1本購入して下さい(^_^)v
1.85倍は、本当に目の前だけに焦点が合いますから
手元の細かい作業をするのに必要だとか・・
時計の修理、小さな民芸品の作成、精密な塗り絵などなど
そういう目的で使う場合と
それから、70歳以上の人は、老眼だけでなく目の解像度がかなり低下していて
例え焦点距離が多少近くなっても、大きく拡大しないと新聞の文字などは読めませんから
1.85倍のハズキルーペを選ぶことになります。
ハズキルーペは既製品だということ
ハズキルーペは既製品です。
倍率は3種類
これを凸レンズの度数でいうと
1.32倍=1.3DPT
1.6倍=2.5DPT
1.85倍=3.4DPT
度数を合わせる場合この3種類のどれかにする必要があります。
因みに100均の老眼鏡であれば
0.5DPT~4.0DPTくらいまで(0.5DPT刻み)の老眼鏡が既製品としてあります。
さらに、メガネ屋さんで視力を計って作る場合は
0.25DPT単位で調節します。
昔ハズキルーペが知られていなかった頃、SNSなどで、ハズキルーペの選び方などの質問に対して
眼科医で視力検査してもらいなさいなどという回答が出ていました。
そんなことを言われても、視力を計るまでもなく、既製品で、レンズの度数としては3種類しかありませんし
ルーペですから、使用目的に応じた倍率を選ぶべき製品です。
ハズキルーペ倍率のおすすめは?使うシーンや年齢に合わせて選ぶコツ
既製品とは言ってももう少し目に合わせる方法は無いのか
そうは言っても、目の老化で
「文字が小さすぎてよめなーい!」
ハズキルーペをかけても
「焦点が遠くに(近くに)なりすぎて読みにくーい」
という場合はどうすればいいのか
老眼鏡を外してハズキルーペだけでは焦点が近くに合わない
とか
今使っている、ピッタリ目に合っている老眼鏡の上からハズキルーペをかけると焦点距離が近くなりすぎる。
そういう場合
例えばあなたが「若い時」にかけていて
今では度数が低くて合わなくなってしまった老眼鏡の上からハズキルーペをかけて使うという方法もあります。
大きめのメガネの上からハズキルーペ(ラージ)を重ね掛けすると↑
光学的なレンズ(ピント)の合わせ方としては
あなたの現在の老眼の度数が3.0DPTだとすると
(老眼鏡を作ったときのデータや、分からなければ100均などの老眼鏡でぴったりの度数を見てみるなどの方法があります)
ハズキルーペの1.6倍=2.5DPTですから
3.0-2.5=0.5DPT
つまり0.5DPTの老眼鏡と1.6倍のハズキルーペを重ね掛けすれば、老眼の度数としてはぴったりになるはずです。
実際にはなかなかこのようにピッタリとはいかないかもしれませんが
ハズキルーペ単独、あるいは現在使っている老眼鏡の上から重ね掛けするよりも、焦点は合わせやすくなると思います。
まとめ
ハズキルーペはルーペ(拡大鏡)ですから、比較的近くに焦点が合いやすくなります。
使う目的や老眼の度数に合わせて倍率を選び
さらに、場合によっては弱い度数の老眼鏡の上から重ね掛けすることで
より快適に焦点を合わせることができます。
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