玄米は実は、まだ生きています。玄米を水に浸しておくと芽が出てきます。ところが玄米を精米して白米にしてしまうと、もう芽が出てくることは無くなり、空気にさらされて、時間とともに表面から酸化して、次第に風味や美味しさが損なわれていきます。
一方、玄米を精米したてのご飯は、新鮮でとても美味しいので、家庭用精米器で、その都度玄米を精米して食べている人も結構います。
精米したばかりのお米を食べるためには少量から精米できる家庭用精米機がお家にあると、手軽に精米したてのお米が食べられるようになります。
でも、家庭用精米機って、今まで使ったことのない人にとって何を選んでいいのでしょうか、売れ筋、性能、価格?何を重視して選べば良いのでしょう
家庭用精米器は何を基準に選べば良いのでしょう
かくはん式で、1度の精米量が3~5合程のもの
精米器にはお米屋さんが使うようなものや、コイン精米器のように大量の玄米を精米するものもありますが、家庭用精米機の場合、そんなに大量のお米を精米する必要はありません。
そもそも、大量のお米をまとめて精米するのならコイン精米器を使えば良い訳で、毎日精米したての、美味しいご飯が食べたいという目的から考えれば、せいぜい3~5合程度精米出来れば充分なはずです。
数日分、まとめて精米したいという場合でも、2、3回程に分けて精米することもできますから、5合程度精米出来る機種でも充分間に合います。
また、それ以上精米出来るものは価格が高くなったり、大きさが結構あったりして邪魔になるため、一般的ではありません。
そうなるとかくはん式の3~5合程度精米出来る精米器が一般的になります。
構造も比較的簡単で、お手入れも難しくなく、価格的にも手頃です。
その他、一般的な家庭用精米機の機能としては
分づきが出来る
最近の家庭用精米機には分づき機能が付いています。
分づきとは完全に白米にしてしまうのではなく半分とか8分程度に精米するもので、玄米はちょっと食べにくいけど、健康に良いから、ある程度ぬかの部分を残して精米したお米を食べれば、それなりに食べやすいし、栄養素も残っています。
玄米のぬかの部分には、各種ビタミンなどが豊富ですから、完全に白米にしてしまうとおいしくても栄養面でちょっと劣るところがあります。
手入れが簡単なこと
精米したあとは結構な量の米糠が出て汚れます。
場合によっては毎日精米する人もいるでしょうから、精米したあとのお手入れが簡単なことが大切です。
目先の機能や、一時的な人気に囚われない
精米器という製品の特長として、そんなに画期的な製品は出ませんし、実用上どうなんだろうという機能を付加して一時的に人気が出ている製品もありますが、そういう製品に目を奪われると、意外と使いづらかったりします。
異常に安価なのに特殊な機能が付いているからと選んでしまって、実は、1回精米すると40分くらいクールダウン(精米せずにしばらく電源を切っておくこと)しないと使えないような、カタログなどに出てこない性能面で、問題があるものも存在します。
その他の細かい機能にこだわらない方が良い
そのほかにも
・無洗米
・胚芽米
・白米磨き
・お米の種類選択
などのモードも付いていますが、そういうことも出来る程度で、家庭用精米機に余り期待しない方が良いと思います。
おすすめの精米器
精米器で今お勧めするとしたらまずは次の2機種になります
いずれも山本電気の
・MB-RC52(匠味米):道場六三郎さんプロデュース
カラーは白、黒、赤の3色
・YE-RC41(Bisen):MB-RC52の上位版
カラーは白、赤の2色
MB-RC52W(匠味米)ホワイト
YE-RC41W(Bisen)ホワイト
なぜこの2機種(シリーズ)をお勧めするのかというと
ここ数年のロングセラー
精米器ってのは、基本的機能に、大きな変更はほとんど無く、同じ製品が長らく使われていることが多く、新製品と言っても、目先を変えているだけで中身は同じです。
その中で、この機種は、数年前から必ず、売れ筋ベスト3の中にどちらか、あるいは両方がランクインし続けています。
一時的に売れていても、直ぐに売上げが落ちていく製品が多いですが、この2機種だけは別格で、長期間売れ続けています。
山本電気はモーター専門の会社で、一般的な家電ではあまり知名度はありませんが、昔から、家庭用精米器では有名な会社になります。
日本製だということ
この手の製品は、安価に製造出来ると言うことで外国製品のものがほとんどですが、山本電気のMB-RC52(匠味米)とYE-RC41(Bisen)だけは安心の国産(日本製)です。
だからどうなのという人もいますが、目に見えない部分や、微妙な使い勝手という部分で、やはり日本製という安心感があります。
口コミなどをみても、他社の製品だと
「何じゃそれ」「あり得ないだろ」みたいなものが散見されますが
この2機種に限っては、ほとんどそういう口コミやコメントは見られません
MB-RC52B(匠味米)
YE-RC41R(Bisen)レッド
MB-RC52(匠味米)とYE-RC41(Bisen)どちらが良いの
はっきり言って基本性能にさほど違いはありません。
YE-RC41(Bisen)の方が値段が高い分
・微妙に性能が高い?(精米する時の音がやや小さいなど)
・操作性が若干良い?(操作パネルの違い)
・見た目が高級感がある
くらいです。
もっとも、精米器にそれほどお金をかけたくない、手ごろな価格でということでMB-RC52B(匠味米)を選ぶ人も多く、販売数では圧倒的にMB-RC52B(匠味米)が売れ筋となっています。
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山本電気の家庭用精米器、「美鮮Bisen」YE-RC41、性能や評判は
なお、「美鮮Bisen」YE-RC41の後継機(上位版?)として「Shin 美鮮Bisen」YE-RC17Aが発売になっています。性能的にはほとんど同じで、価格がネックになっていますが、最新版(最上位版)がほしいという人はこちらを選んでも良いかと思います。
山本電気の家庭用精米器、「Shin 美鮮Bisen」YE-RC17A、性能や評判は
ツインバード
山本電気の次に売れ筋なのがツインバードの製品で
・MR-E520
・MR-E751
ツインバードMR-E520
ツインバード「精米御前」MR-E751
があります。
一応、番号が大きいほど最新機種ですが、性能に大差ありません。
山本電気のMB-RC52(匠味米)やYE-RC41(Bisen)と比べて、基本性能はほとんど変わらず、売れ筋としては山本電気の製品についで、ロングセラーとなっています。
違いは
・中国製なのでやや信頼性が落ちる(初期不具合など)
・操作スイッチがアナログ
という点です。
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ツインバードの家庭用精米器MR-E520(精米御前)の特徴や性能、評判は
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その他
その他のおすすめとしては
タイガー RSF-A100R
有名メーカーのタイガー製ということで根強い人気があります。
タイガーの製品も山本電気、ツインバードの製品に続く人気商品です。
タイガー RSF-A100R
タイガーの家庭用精米機 RSF-A100Rの特徴や性能、評判は
アイリスオーヤマ RCI-B5-W
最近はアイリスオーヤマの家電製品が意外に人気になってきています。特徴としてはお米の銘柄が選べる点です。
RCI-B5-W
家庭用精米機、アイリスオーヤマ RCI-B5-Wの特徴や性能、評判は?
象印「つきたて風味」BR-WA10
炊飯器や魔法瓶で有名な象印の製品です。
精米方式がかくはん式では無く圧力式ですので精米時の音がかくはん式ほど大きくなく、精米時間も短くなります。また、この製品は、精米の度合いを15段階のダイヤルで細かく選べるという特徴があります。
BR-WA10
家庭用精米機、象印「つきたて風味」BR-WA10の特徴や性能、評判は?
エムケー精工「RICELON」SM201
エムケー精工「RICELON」SM201は、なんと言ってもコンパクトでテーブルの上などに置いていても邪魔にならないかわいいサイズが特徴です。
2合までしか精米できませんが、家族の人数が少なく、そんなにたくさんの玄米を精米する必要が無いような場合に便利だと思います。
「RICELON:ライスロン」SM201
家庭用精米機、エムケー精工「RICELON」SM201の特徴や性能、評判は?
エムケー精工「クールエース+ミル」PHK-110W
この機種は10kgの玄米を本体の中に冷蔵保存できるのが特徴です。必要の都度、冷蔵している玄米を5合まで精米することができます。
(玄米を20kg、30kg保存できる機種もあります)
玄米といえども夏場の高温で劣化してしまいますから、まとめて玄米を購入するような人に適している機種です。
ただし、大きさもそれなりに本格的な大きさになります。
「クールエース+ミル」PHK-110W
家庭用精米機、「クールエース+ミル」PHK-110Wの特徴や性能、評判は?
まとめ
精米器はある程度枯れた技術が使われていて、画期的な製品というのはほとんど出ませんし
たまに新製品が出てもデザインや操作スイッチが変更されている程度ですから
目先の人気に囚われず、ロングセラーの製品を選んだ方が間違いがないと思います。
その他生活スタイルや、使い方を加味して選んでも良いでしょう。
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